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by jmsdffaw

空自基地テロ対策 防衛専門部隊新設へ 200人体制、軽装甲車装備

防衛庁は二十一日、テロやゲリラから航空自衛隊の基地を守る専門部隊として、空自に「基地防衛教導隊」(仮称)を新設する方針を固めた。基地や航空機が陸上から攻撃される事態に機動的に派遣し、平時には基地の警備要員を指導して警備能力の向上を図る。
 平成十八年度に新設に向けた準備室を設置、二十年度に部隊を発足させる方針。部隊の規模は約二百人体制になる見通しで、部隊を指揮する隊司令も置く。
 新たな装備として軽装甲機動車、軽機関銃を配備する。軽装甲機動車は陸上自衛隊部隊などに配備され、軽対戦車誘導弾の車上射撃が可能。特殊部隊によるテロ攻撃などの危険性を踏まえ、空自として対処能力を強化する。
 空自の基地は全国に七十二あり、基地防衛では各基地ごとに約四十人の警備小隊を置いている。しかし、「特殊部隊の基地侵入や滑走路が破壊されるようなテロやゲリラの攻撃には、現状では装備、技術の両面で対応できない」(防衛庁幹部)という。
 実際の有事の際の基地防衛の流れは、初動は基地の警備小隊が対処、その後に陸自の支援を受けられるまでの間、基地防衛教導隊が展開して敵の攻撃を阻止する。
 一方、空自はミサイル防衛(MD)で高速飛行の弾道ミサイルを捕捉できる新型警戒管制レーダーの導入を目指しているが、レーダーサイトが攻撃される危険性も高く、基地防衛教導隊はサイトの防衛についても研究に着手する。
 通常のレーダーサイトは攻撃を受けても、E-2CやAWACSといった早期警戒機が代替機能を果たすが、政府が二十年度から四基の配備を目指している地上配備型の新型警戒管制レーダー「FPS-XX」が破壊されれば代替手段がなく、弾道ミサイルに対する迎撃能力が失われてしまうためだ。
 このほか、空自は基地内で爆弾などによる攻撃から航空機を守るシェルターの「掩体(えんたい)」についても、テロやゲリラの攻撃に対応できるものに切り替えるなど、整備計画を見直す方針だ。
(産経新聞) - 8月22日4時43分更新
by jmsdffaw | 2004-08-22 18:58 | ニュース