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自衛隊関連ニュースとその感想など


by jmsdffaw

世界最大の米原子力空母「ステニス」、国内初入港--長崎・佐世保

世界最大の米原子力空母「ジョン・C・ステニス」(10万2000トン、デイビッド・バス艦長、乗員約4500人)が21日午前8時過ぎ、長崎県佐世保市の佐世保港に入港した。ステニスの国内寄港は初めて。原子力空母の佐世保寄港は、02年8月のエイブラハム・リンカーン以来で通算6回目。これで日本への原子力空母の寄港は3年連続となった。米海軍は今回の寄港理由を「乗組員の休養、艦船の補給、維持」としており、25日まで滞在する予定。

 米海軍は6~8月にかけて、同時多発テロ以後の新たな軍事演習として、空母7隻を中心とした攻撃群が世界の5海域で同時演習する「サマーパルス04」を展開している。ステニスは米海軍横須賀基地配備のキティホークや在沖縄海兵隊、空軍による共同演習を実施。ステニスとともに、ミサイル駆逐艦ハワード、高速戦闘支援艦レイニアが寄港した。

 核兵器搭載の有無については明らかにしていない。

 一方、海上自衛隊も寄港に合わせ、イージス艦や護衛艦、哨戒機を出動させ、ステニスなど4隻と通信訓練を行った。【川名壮志】

 ◇日本配備の「布石」か--海で陸で、平和団体など抗議行動

 原子力空母の相次ぐ国内寄港は、08年に退役予定の通常型空母「キティホーク」の後継艦として原子力空母を配備する「布石」などとする指摘がある。平和団体や労働団体が漁船を出すなどしてさまざまな抗議行動を繰り広げた。

 佐世保港入り口を見渡す同市野崎町の高台の路上では、佐世保地区労など約100人と佐世保原水協の約30人がそれぞれ「迎え撃ち集会」を開催。巨艦が滑るように入港すると「佐世保に来るな」などとシュプレヒコールをあげた。また、約70人が漁船20隻に分乗し、海上で抗議した。

 一方、全長333メートルという世界最大の“動く洋上基地”を見ようと他県から訪れた人の姿も、港のあちこちで見られた。

毎日新聞 2004年8月21日 西部夕刊
by jmsdffaw | 2004-08-22 19:01 | ニュース